個別指導講師としての苦労

お久しぶりです。飛鳥色です。

最近個別指導のバイトを始めました。時給はそれほど良くありませんが、ずっと座っていられる上に保護者と関わらなくても良い、さらに同僚の先生方も優しいと来たもんで、さっそく居心地の良さを感じております。こんなことならもっと早く始めれば良かったです。

さて、今回は個別指導をする際にふと思ったことを書き連ねていきます。今まで受験では集団指導のみにお世話になっており、先生に相談したこともほとんどありませんでした。そんな私ですので、個別指導として参考にするような師もおらず、現在は完全に独学で試行錯誤しながら教えています。授業内容は回数を重ねるうちに頭に入ってきて、予習もほとんど要らなくなりました。ですが、まだまだ未熟なところが山ほどあります。

まず、「生徒にとって初めての単元を教えることが下手」という問題です。小中学生の内容など当然常識の範囲であるため、知っているものと思って説明を省く癖がなかなか抜けません。特に成績が芳しくない子などは前の学年で習った内容から忘れていることもあり、上辺だけの説明では理解できないこともあります。また、いざ教えるとなっても、教科書を読み上げるだけになってしまい、私の存在意義が怪しくなってしまいます。かといって初学者に応用の知識を教えるわけにもいかず、とりあえず問題を解かせることに頼りきりになっているのが現状です。もっと熟練度を上げていけば生徒に合わせた説明が出来るようになるのでしょうが、画一的な説明すら覚束無い現状では望むべくもありません。

他にも、先述した問題にも関係しているのですが「何故分からないのかが分からない」という重大な問題があります。長年勉強をする上で設問を解くコツが不文律として脳内にインプットされており、「解けるけど何故その発想に至ったのか言えない」という事態が頻出しているのです。きっと巷にある参考書には解答を導き出すためのポイントなどが明文化されていると思うので、そのような書籍からエッセンスを拝借するのが手っ取り早い方法なのでしょうが、罪悪感と金銭の負担で二の足を踏んでいる状態です。

最後かつ最大の問題として、「生徒とコミュニケーションがとれない」という個別指導としては致命的な欠陥が私に存在します。長年内向的な性格を磨き続け、少数の友達とのみ馴れ合ってきた身としては、年齢も偏差値も性別も全く違う生徒たちと話す術を持ち合わせていませんでした。結果として雑談もなしにひたすら問題を解かせる堅物講師と化しており、個別指導の良さが丸潰れです。先に挙げた問題は何となく解決法が思い浮かびますが、この問題は性格の矯正でもしない限り解決しない気がします。加えて耳が悪いため生徒の声が聞き取りづらく、話す内容があっても返答出来ません。意思の疎通は円滑な授業の進行だけでなく生徒のやる気につながる大事な要素なので、何とかして話術を身につけたいところですが、解決への糸口も見えません。どうすれば年頃の女子と話題を合わせられるようになるのか、どなたか有識者の方教えてください。